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心ない判断、旧阪急梅田駅のアーチ天井解体決まる
 大阪の阪急百貨店本店が入居する梅田阪急ビルの建て替えに伴い、昭和初期の雰囲気が漂う1階コンコースのアーチ天井が姿を消すことになった。
 格調高い欧風のアーチ形天井には、シャンデリアが吊され、百貨店入り口の扉の上にはガラスモザイクを用いた壁画が飾られている。これは昭和4年に阪急梅田駅駅舎と阪急百貨店一体の建物として建設された際に造られたものである。昭和46年に駅が移転するまでは、ここに改札口があり、このすぐ前まで電車が入ってきていた。駅が移転してからも、コンコースとして残され、市民に親しまれていた。御堂筋の突き当たりにそびえ立つこの建物の外観と共にこのアーチ天井は残すべき昭和初期の遺産だと思っていたが、こんなに簡単に建て替えが決まってしまい非常に残念である。
 この建て替えのきっかけはJR大阪駅北ビルの建て替えに伴い三越百貨店の進出が決まったことである。梅田には他に大丸、阪神の百貨店があり、この百貨店戦争に挑むため阪急百貨店の建て替えが決まったのである。建て替えは老朽化が激しくもうとても使い続けられないという時になると信じていたが、こんなことがきっかけになるとは思いもよらなかった。今の技術であればこれを残したまま新しいビルを建てることはおそらく可能であろう。
 近年、宝塚ファミリーランドや西宮スタジアムなど阪急は自ら沿線の文化を潰し続けている。特に阪急百貨店の建物は我が国初の本格的なターミナルデパートとしてオープンした際の記念碑的な存在であった。これを簡単になくすことに決めた心ない現経営陣の気が知れない。伝統を重んじる阪急は一体どこへいってしまったのだろうか。
旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・ 解体を惜しむ声を結集するサイトがあります。集まった声は阪急電鉄に届けられます。是非、皆さん "署名的コメント"を書き込んで下さい。
「旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・」の活動が大阪日日新聞(12月7日付)で報じられました(リンク先参照)。










夜の梅田阪急ビル
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解体が決まって以来、携帯電話などで写真を撮る人が常に絶えない。
建物は阪急の創始者小林一三とつながりがあったコンクリート技術者の阿部美樹志が設計。アーチ天井の空間は平安神宮や明治神宮を設計した伊東忠太がデザインした。阿部美樹志は梅田や神戸の高架橋、西宮スタジアム、三宮駅ビルなど阪急・東宝グループの多くの建築物を設計した。 御堂筋に面した南側の入り口を入るとすぐに大アーチの空間が広がる。そこを通り抜けると次はまるで教会のようなステンドグラスの空間(旧ホーム跡)に出る。
2005.9.26
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